引越しの見積り依頼をすると、引越し業者が自宅に訪問し、家の中の荷物の状況を確認します。
訪問見積もりですね。
その日に幾つか予定を立てたいという場合、訪問見積もりがどれくらい時間がかかるか分からないと予定を立てにくいです。
また、訪問見積もりの時間帯は指定できるんでしょうか?
今回は、引越し業者による訪問見積もりにかかる時間や内容を解説します。
一般的にはお客さんが一つの引越し業者に問い合わせをして訪問見積もり日時を決定します。
一方、一度に複数の見積り依頼をする「引越し見積もり比較サイト」を利用した際には、複数の引越し業者からお客さんに訪問見積もりのアポイント連絡が入って日時を決めます。
それぞれ内容と所要時間が違うので、
- 引越し見積もり比較サイトを利用した訪問見積もりにかかる時間
- 一般的な訪問見積もりにかかる時間
に分けて見ていきましょう。
1.見積もり比較サイトを利用する場合の訪問見積もりにかかる時間は?
見積もり比較サイトを利用する場合は、各引越し業者は自社アピールや説明等を簡素化していることがあり、トータルで20分以内に訪問見積もりを終わらせている引越し業者がほとんどです。
訪問見積もりの際には、引越し業者の営業マンは要点をまとめて素早く説明をしますが、すべてのことを聞き逃さず、必要なら録音するなどして聞き漏らしがないようにしましょう。
また、スムーズに訪問見積もりができるよう、
- 「引越し先の正確な住所や道路と駐車場環境」
- 「引越し希望日時」
- 「引越し先に運んでもらうも物」
- 「貴重品や壊れやすいものの有無」
を明確に伝える必要があります。
「引越し先の正確な住所」等については、ほとんどの大手引越し業者では正確に決まっていなくても見積もり作成可能だと案内しています。
しかし、訪問見積もりの時点で引越し先にトラックを置くスペースやクレーン車が必要かどうかが分かっていないと、追加料金発生の原因となるため確実に正確な住所は押さえておくべきです。
「引越し先に運んでもらう物」は、できれば事前に決定しておきたいものですが、実際には訪問見積もりの時に決める人が多いですね。
また、引越し侍などの見積もり比較サイトを利用すると複数の引越し業者が自宅に来て同じように室内のチェックや説明等をします。
▼人気No1見積もりサイト 引越し侍
お客さんは、何度もめんどうなので一度に全部きてもらって、一回で済ませようと考えるかもしれません。
しかし、引越し業者を複数同席させるのは避けたほうが良いです。
よく「マナー違反である」と説明しているサイトもありますが、実際にはマナー違反というわけではなく、同席を歓迎する業者もあります。
ですが、複数の営業マンが同時に家の中にいる状況は、対応が難しくなるので複数同時の訪問見積もりはおすすめしません。
できればきちんと時間をずらして対応するようにしましょう。
▶ 引越し見積もりの複数業者の訪問時間はずらすべき?電話での断り方は?
「見積もり比較サイト」を利用する場合の訪問見積もりの内容は、
- 挨拶
- お客さんの個別状況確認(見積もり比較サイトから取得済み)
- 荷物の確認
- 見積もり提示
となり、手短に行われます。
引越し業者は訪問見積もりに20分程度の短い時間を想定している事が多く、内容は上記のような標準化されたものを営業マンが現場判断でアレンジして行います。
かなりサラッと終わってしまうので、疑問点はその場できちんとお客さんから営業マンに聞くようにしたいですね。
2.一般的な訪問見積もりにかかる時間は?
引越し業者にとっては訪問見積もりは営業の場であり、引越しまでの間にお客さんが何をすべきかを説明する場で、当日の段取り打ち合わせの場でもあります。
一般的な訪問見積もりの手順は
- 挨拶
- お客さんの個別状況確認
- 荷物の確認(部屋を全部見て段ボール箱数を計算)
- プラン提案(内容の説明とオプション提案)
- 質疑応答・プラン決定
- 見積もり提案(プラン確認後にその場で見積作成)
- 打ち合わせ(準備の流れや当日の段取り説明)
- 注意事項説明
となっていて、30分程度では終わらないことが多いです。
私が工務店勤務時代に付き合いのあったサカイ引越センターの営業担当者は、
「引越し業者としては、本来なら最低でも1時間は確保してほしい」
と話していました。
お客さんごとに異なる状況を踏まえて最適な提案を出すには深く話す必要があるということです。
ただし、最近は一括見積もりを利用するお客さん向けに各社ともシンプルに標準化したプラン提案と見積もり作成手法を取り入れることで訪問見積もり時間の少なくする努力をしています。
引越し業者各社の効率化等の工夫によって、見積もり比較サイト経由の訪問見積もりの平均時間は20分程度となっているんですね。
3.引越しの訪問見積もりは電話での時間帯指定することは可能?
一般的には、電話での問い合わせの際に希望日時を伝えて、対応可能な営業マンが訪問見積もりに来ることになります。
引越し見積もり比較サイトを使う場合、見積もりに参加する複数の引越し業者から訪問見積もりのアポ取りの電話があるので、その際に時間指定することは可能ですね。
予定日よりも1週間以上前であれば、多くの場合後日変更することも可能です。
ただ、一度時間を決め、予定日が近づいた段階で変更する場合には、引越し業者の営業マンの予定によっては希望通りにならない可能性はあります。
引越し業者の営業マンは、通常期で1日に4〜5件の訪問見積もりに出かけるんです。
そのため、大抵は訪問見積もりの時間帯が大きくズレる場合、翌日以降の日にスライドすることになりますね。
[st-kaiwa1]以上、今回は引越し見積もりにかかる時間や、電話等での時間帯指定についてでした。
目次 ~この記事に書かれていたこと~
訪問見積もりの中で、値段交渉をする場合は時間は長くなります。
できるだけ費用を抑えたい場合は値段交渉をしたほうが良いでしょう。
値段交渉をする場合は、やはり1社に対して1時間くらい時間をとっておくほうが良いです。
また、担当レベルでこれまでに数百件の引越しを行ってきた立場から、適切な提案をしてくれることもあるので、出来るだけしっかり時間を取って訪問見積もりの営業マンを迎えることをおすすめします。
この記事を参考に、納得の行く引越しをしていただけたらうれしいです。[/st-kaiwa1]